2014年2月6日木曜日

研修会の報告


「デザインや色に配慮したカラーユニバーサルデザインを考える」


*ユニバーサルデザイン研修会―
「デザインや色に配慮したカラーユニバーサルデザインを考える」
兵庫県立福祉のまちづくり研究所、北川 博巳氏



日時: 2013.7.27(土)1:30~3:00PM
会場: 私学会館
参加者:14名




色は人によって見え方が様々であり、赤・緑等特定の色の区別がしにくい色弱と呼ばれる方は、全国で300万人以上(日本人の男性は20人に1人、女性は500人に1人)と推定されている。今後、高齢化によっても色を識別しにくくなる人は更に増加すると思われる。
 印刷物を作成する場合、文字の大きさは12ポイント以上、字体はゴシックが見やすい。そして、グラフなどは、色の対比を付ける、縞や格子やドットといった柄を使うなどすると見やすくなる。
ホームページを作成する場合にも、細かい配慮が必要。
川崎市のカラーユニバーサルデザインガイドラインなどを参考に挙げて、分かりやすく説明して頂いた。
色覚の型による色の見え方を確認するツールもあるが、実際には当事者のチェックが一番重要である。
日常生活での問題と対策は、
① 時刻表の特急や急行、路線図など色分けしてあるものが見にくい。
色以外に文字情報を付加する。
② 赤い照明は見えにくいので、注意を要する。
③ 注意事項には線を引くと分かりやすくなる。
④ 階段は床面を照らし、手すりを付ける。
段鼻にシートを貼る場合は、上から見て坂道のように見えないように配慮をする
ことが必要である。
⑤ 防火対策の文字は緑が多くて見にくくて困る。
⑥ 信号は赤と青信号の色の識別に困るので、赤には×を付ける等すると認識し易い。等々。
工夫点も参考になり、今後に生かす有意義な研修となった。



 

2013年7月16日火曜日

2013/07/27 「カラーユニバーサルデザイン研修のお知らせ」 

色弱や多様な色覚の方へ配慮したカラーユニバーサルデザイン研修を開催致します。
この機会にカラーユニバーサルデザインの基本的な知識をご一緒に学びませんか?

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「カラーユニバーサルデザイン研修のお知らせ」 
        主催:ユニバーサルデザイン建築研究会


 テーマ :「デザインや色に配慮したカラーユニバーサルデザインを考える」         

 講 師 :北川博巳氏(福祉のまちづくり研究所主任研究員)
 日 時 :7月27日(土)午後1時半~3時
 会 場 :兵庫県私学会館 201号室
       http://www.hyogo-shigaku.or.jp/map.html
 
 参加費:500円(資料代含む)

 定 員:20名(定員になり次第締め切り)

 申込み:info@u-kukan.com
           FAX=078-261-0775
   


ユニバーサルデザイン建築研究会事務局
㈱遊空間工房内
TEL:078-261-0337
FAX:078-261-0775

2013年5月1日水曜日

阪神甲子園球場見学会報告



日時    :2013年2月9日(土)午後1時30分~3時30分
講師    :西原誠助氏(西宮市建築指導課)
参加者 :40名
主催    :兵庫県建築士会女性委員会
            ユニバーサルデザイン建築研究会




2012年10月1日月曜日

「視覚障がい者の外出の自立を応援する」

*ユニバーサルデザイン研修会―
「視覚障がい者の外出の自立を応援する」
兵庫県立福祉のまちづくり研究所  研究員趙玟姃(ちょう・みんじょん)氏




日 時 : 2012年 8月11日(土)午後1時半~3時半
会 場 : 神戸市勤労会館
主 催 : 女性委員会・ユニバーサルデザイン建築研究会
参加者: 17名




2012年3月31日土曜日

春の高知を訪ねて ─ ユニバーサルデザイン(UD)検証見学会

*2012╱03╱31(土) 春の高知を訪ねて ─ ユニバーサルデザイン(UD)検証見学会

 今年度最後の3月31日、マイクロバスで高知まで遠出し、内藤廣氏設計の大屋根がある「JR高知駅」、県立牧野植物園の中にある「牧野富太郎記念館本館と展示館」、高橋晶子氏設計の「坂本龍馬記念館」、地元の建築家設計の「いの町紙の博物館」のUD検証見学会を行いました。(参加者10名)


【高知駅】
高知駅大屋根は、地場産杉の集成材の迫力あるアーチ梁により、地上から高架のプラットホームまで全体を覆っています。道路から駅構内には段差なしで入れ、点字タイルや案内板・サインも整備され、駅舎中央を貫く明確な動線と改札口など内部の配置がわかりやすく、4年前に新しくなった駅だけに随所にUD的配慮がなされていました。



【牧野富太郎記念館】
お昼前に到着した牧野富太郎記念館の建物は、高さを周辺の樹木より低く抑えたそうで、建物全体が周辺の環境に見事に溶け込んでいます。高知の伝統的な民家の深い庇や低い軒を採り入れた半屋外の空間は、心地よい憩いの場所となり、スロープや手すり等もさりげなく設置されていました。また、地場産木材が活用され、壁や天井に県産杉が、デッキに防腐処理した県産桧がふんだんに使われていました。広い植物園の中は、四季折々の植物が楽しめる造園計画がなされ、スロープでもゆっくり一周できるよう整備されています。車椅子の来園者の姿も見かけました。



【坂本龍馬記念館】
坂本龍馬記念館は、約20年前のコンペで、海に向かって突き出たキャンティレバーのダイナミックな形態が話題になりましたが、館内で露わに見せているケーブルの斜材を目にし、床が若干揺れるのを体感すると、その構造が実感できました。地下2層、地上2層の建物で、各階へは階段・エレベーター・スロープでアクセスできますが、初めての来館者にはどれを選択するかの判断や、自分のいる位置からのアプローチがわかりにくい嫌いがありました。



【いの町紙の博物館】
いの町紙の博物館は、30年近く前の建物でUD的な対策はあまり講じられていませんでしたが、瓦屋根の美しいどっしりとした建物です。土佐和紙の歴史や和紙づくりの工程が展示され、手漉き作業を体験できるコーナーもありました。





早朝に神戸を出発し、帰着も夜という強行軍の日帰り見学会でしたが、楽しく有意義で価値ある一日となりました。

   

2011年8月23日火曜日

ユニバーサルデザイン建築研究会 研修会報告(2011.7.23)

*ユニバーサルデザイン建築研究会 研修会報告


日 時 : 2011年7月23日                 
講 師 : 室崎千重氏
       (兵庫県立福祉のまちづくり研究所・研究員)
会 場 : すまいるネットセミナールーム
参加者: 15名 (建築士会会員) 









―車いすの操作性を考慮した住環境整備の方針検討のための早見表紹介
                 &インテリアを活用したユニバーサルデザイン事例紹介―

(木造住宅と車いすの関係性に着目した住環境整備指標の構築)

 現在、高齢者はまだ木造住宅に居住している人が多いと思われるが、いざ、障害を持った時に自宅を改修しようとしても、モジュール・910がネックとなっていることが多い。その為、室崎研究員は、車いすで通行困難なのは、廊下巾と出入口の狭さである事に着目され、実験を重ねて、車いすの大きさ(車軸中心から先端までの対角線寸法で表す)と出入口巾との関係を表す早見表を作られた。これにより、改修の際、事前に車いす寸法から通行可能な廊下巾、出入口巾が割り出せるということである。今後機会があれば、この表を活用して実践に生かしたいものである。

 この他、これまでに手掛けられた住宅改修事例(キッチン、浴室、トイレ)や、 視察されたクリニック、地下鉄駅のユニバーサルデザインの事例 についても紹介いただき、美しさと共存する有効なユニバーサルデザインのヒントを得ることが出来た。

 今回の研修会の目的の一つである専門家としての建築士との意見交換が有効であったかどうかは気になるところであるが、多業種との連携の必要性から、今後もこのような機会のある事が望まれる。

2011年2月27日日曜日

「ユニバーサル社会づくりUD調査」(NPO法人神戸まちづくり研究所からの委託) (2010.9.28~2011.1.27)

平成22年度の事業として下半期は下記委託調査を行いました。

*「ユニバーサル社会づくりUD調査」(NPO法人神戸まちづくり研究所からの委託)


 兵庫県県土整備部都市政策課のユニバーサル社会づくり推進地区検証事業でのバリアフリーマップづくりにあたり、兵庫県建築士会ユニバーサルデザイン建築研究会にUD調査の指導を依頼されました。地域の交流会でUDについての意識や課題などを話し合うワークショップにも参加。各地域に2名ずつのUD建築研究会会員が現地調査員にユニバーサルデザインのチェック項目を説明、調査に同行し指導。バリアフリーマップづくりの為の施設と移動空間についての調査結果のまとめを指導しました。

 各地域に出向いて地域の特性を知り、地域の方々との交流によって得るものは大きく、視覚障害や車いす使用の方と一緒にまちや建物を検証したことは非常に有意義なものとなりました。調査結果のマップは神戸まちづくり研究所でまとめられ、各地域でのUDの視点からの今後のまちづくりに役立つものになることと思います。H23年度のUD建築研でも完成したマップを再度確認すべく、継続して各地域のUD検証のまち歩きをする予定です。


調査期間        
   平成22年/2010年9月28日~平成23年/2011年1月27日  
調査参加日数     
   37日  
調査参加研究会会員 
   延べ86名
調査地域   
   たつの、豊岡、淡路、加東、姫路、太子、赤穂、養父、神河、福崎、宝塚 11か所