2010年3月25日木曜日

UD連続セミナーの報告 (2010.2.7~2010.3.7)

*UD連続セミナーの報告
 「建て替え知らずのマイホームづくり」─住み続けるための知恵と工夫─



 平成21年度末に、一般市民の方を対象に“神戸市すまいの安心支援センター”(すまいるネット)で3日間にわたるUD連続セミナーを開催しました。女性委員会UD研究会が作成した冊子“「住み続けることが可能な住宅」の基本”をテキストに、ユニバーサルデザインの視点での家づくりの基本を、研究会メンバーが講師となり住宅部位別に3回に分けてわかりやすく解説し、そのあと参加者と意見交換を行いました。



  第1回 2月 7日(日)「安全な毎日を過ごす」アプローチ・玄関・廊下・階段
  第2回 2月21日(日)「家族やライフスタイルの変化に対応する」個室・居間・食堂・台所
  第3回 3月 7日(日)「時代や身体の変化に対応する」便所・洗面・浴室




 
 参加人数は、第1回22名、第2回25名、第3回22名、延べ69名となりました。参加者は一般市民の方より、福祉住環境コーディネーター、建築士など専門職の方が多いという結果になりましたが、セミナー終了後のアンケートでは、参加の目的や理由は「ユニバーサルデザインに興味があるから」と答えた方が最も多く、関心の高さをうかがい知ることが出来ました。
 セミナーの感想では、「特に目新しい内容ではなかった」との意見もありましたが、「家づくりについての基本的な点を確認できたり、改めて考えるきっかけになった」との意見もあり、多くの方から良かったという感想をいただきました。また、冊子の内容をわかりやすく伝えるため、セミナーでは具体的な事例を多く紹介しましたが、「変わった住環境の事例も教えてほしかった」という意見も寄せられ、今後は標準的な事例に留まらず、特殊解となる事例も交えて多様な事例の紹介もあった方がいいのではと、反省会で話し合いました。
 この連続セミナーは、今年度も引き続き行っていく予定で、要請のあるところには、出前セミナーとして出向ける態勢を取っています。他支部でもご希望があれば出かけますので是非ご連絡ください。
 なお、テキストに用いた冊子は、UD研究会が平成18年から3年間取り組み、その集大成としてユニバーサルデザインの視点から住宅計画において留意すべき基本的要件をまとめたものです。関心がおありの方は無料でお渡しできますので、ユニバーサルデザイン建築研究会事務局までご連絡ください。

               事務局 ㈱遊空間工房内  E-mail:info@u-kukan.com