*2010年ユニバーサルデザイン建築研究会事業報告
10月9日、23日の土曜日の午後2回にわたって、尼崎市立花の「たちばなNPOプラザ」の協力のもと、市民向けセミナーを開催しました。今回のセミナーは、建築士会内の研究会として事業の申請をして認可されたもので、士会から直接予算をいただいての事業となりました。研究会が予算申請して事業が行えることは、研究会の専門知識を生かせる機会が増え、今後活動の自由度が拡がるものと期待しています。
セミナーの内容は、昨年度に引き続いて、ユニバーサルの視点から探る「住み続けることが可能な住宅」の基本(社団法人兵庫県建築士会女性委員会ユニバーサルデザイン研究会編集)の冊子を使っての連続セミナーです。各回のセミナーの内容は以下のとおりです。
第1回 ユニバーサルデザインと住まい
「安全な毎日を過ごすためのアプローチ・玄関・廊下・階段」
「家族やライフスタイルの変化に対応できる個室・居間・食堂・台所」
第2回 「時代や身体の変化に対応できる便所・洗面・浴室」
改修事例の紹介
住み続けるためのユニバーサルデザイン
新築やリフォームする際、将来の要求にも対応できるよう考えておかなければならないことは何かをテーマに、延べ30名の参加者と共に、ユニバーサルの視点での長く住み続けられるための基本事項や工夫を、住宅の改修事例を交えて確認しました。また、質疑応答により、改修にかかるおおよその金額や参加者の住まいに対する個別の問題などに対して、ユニバーサルデザイン建築研究会のメンバーが専門家としてアドバイスし今後の参考にしていただきました。