「スローフードから学ぶ地産地消の食と住」
講 師 : 秋吉一郎氏(兵庫県立大学経済学部教授)
参加者: 27名
最近よく耳にする「スローフード」がイタリア発祥の世界的な運動であること、そしてそれが自国の食文化をグローバリズム(例えばマクドナルドのハンバーガ)から守るラジカルな運動である事が講義を通して理解できました。日本だとコマーシャリズム的一過性の流行のように感じる「スローフード」ですが、本場イタリアでは国際会議が開かれ、生産者保護も含めた食材の生産管理、食に関する専門家の養成教育機関まであるそうです。大げさに言えば食を楽しむことに命をかけるイタリア文化のあり方を学ぶことができました。
同様に、住まいについてもこだわりがあるようです。食事が大きなウエイトを占める家庭生活を送るための結婚には、まずマイホームを用意せねばならず、それを手に入れることはやはりなかなか難しいとのこと。その為結婚が遅くなり出生率が低くなる現状というのは、日本とまた違った意味で大きな課題だと感じました。時間の関係上、この課題解決やイタリア人の住に対する意気込みまで踏み込んだ話をうかがえなかったのは心残りなことではありましたが、今まで知らなかったことの多いイタリアと日本の多岐に渡る日常的な文化の違いを知ることができたのが大きな収穫となりました。
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